自分でできるネズミの侵入経路調査(室内編)

家の中をチェックします。
特にラットサインがついていないか確認します。
ライトで照らして周りの壁と色が変わっていないかチェックです。

ご用意いただくもの
・ハンドライト(なるべく明るいもの)
・薄手の作業手袋
・タオルやエプロンなどを利用して、汚れても良い服装になりましょう。
自分でできるネズミの侵入経路調査の室内編です。
室内のネズミ侵入経路をチェックする際にはライトが大変役に立ちます。
できれば明るいハンドライトをご用意ください。
屋外と同様に室内でも侵入できそうな隙間をしっかり見て触って確認してください。
室内でのネズミ侵入経路の見落としがあると家の中までネズミが入ってくるので、丁寧にチェックしてくださいね。
■玄関

家の玄関は現地調査の際、一番最初にわかるネズミの侵入ポイントです。
玄関でご挨拶した瞬間にネズミの足跡やラットサインを発見することがあります。
玄関の壁側部分が黒っぽく汚れていたりしています。
・玄関の上がり框(かまち)

玄関の上がり框もネズミ侵入ポイントです。
上がり框の下が開いていたり、両サイドに隙間や開いていたりしています。
ハンドライトで框の下に隙間がないかしっかりと確認してみてください。
■台所

・換気扇

換気扇のフードの上が開いている場合がありここからネズミが室内に侵入してきます。
換気扇の排気は円柱の管を通って室外に排出されますが、排気管の周りに穴が開いていると侵入ポイントとなります。
・台所の収納

台所の収納の戸棚をあけてラットサインを確認します。
収納されているものを全て出して壁をよくチェックしてみてください。
内壁などを見ると黒く汚れていることがあります。ラットサインです。
また、ネズミの糞が散らばっていることもあります。
・台所本体

台所はシステムキッチンが壁に向かって設置されています。
システムキッチンと壁の間に隙間がないかチェックします。
特に上が開いていることが多いです。
また、システムキッチンを設置する壁に内壁がないことも多く、ネズミが壁の間から隙間を見つけたり齧って穴を開けて室内に侵入してきます。
(内壁がない状態で台所を作られている場合があります。)
配管などが通っているため内壁を作らないケースが多くあります。
システムキッチンの周りをじっくりと確認し、隙間がないか、ネズミに齧られた痕はないか、黒っぽいラットサインはないか、しっかりとチェックしてください。
■洗面所・脱衣所

お風呂側の洗面所や脱衣所もネズミ侵入口になっています。
■配電盤
もっとも可能性が高いのが、上部に取り付けてある配電盤です。
配電盤の蓋を開けて、隙間やネズミに齧られた痕、糞が落ちていないか、ラットサインがないかを確認します。
配電盤は隙間だらけのためネズミの侵入口になりやすいです。
点検口があれば開けてハンドライトで照らして見てネズミの気配を確認します。
特に糞が散らばっていないかチェックしてください。

■和室の長押(なげし)

長押部分からネズミが出てくるケースも多くあります。
長押を設置している裏側の壁に壁紙が貼っていないケースが多くあります。
これは長押を設置したのちに壁紙を貼ったりしているので長押の裏はスカスカの隙間だらけなのです。
その隙間からヒョッコリとネズミが侵入してきます。
長押の上部から指を入れるとスッポリ入ってしまうことも多いです。
長押の上部や壁が黒っぽく汚れていないか(ラットサイン)長押の上にネズミの糞がないか確認します。
余談ですが、長押部分にカミソリや刃物を入れていたお宅もありました。
そこからネズミが出てくるのでお客様が置いていたとのことです。
■天井
点検口があれば開けて天井裏を確認します。
もし点検口がなければ和室の戸袋部分からライトを当てて確認します。
確認のポイントは、
ネズミの糞が散らばっていないかどうか、
白や黒のネズミの足跡がないかどうか、
何か臭いがしないかどうか、
などを確認します。
天井裏をライトで照らした際に、ネズミの目がライトに当たって光ることも。
ビックリして落ちたりしないよう気をつけてください。
ちなみに、
天井裏には断熱材が敷いてありますが、断熱材が食い破られて巣になっているということはほとんどありません。
こういうことは100件調査に行って1件あるかないかというレベルです。
ネズミ駆除の調査の際に、業者から不安を煽るような話をされることもあるようですが、断熱材を交換するほどの荒れた状態はまずありませんので、そういう業者には注意が必要です。
断熱材を全部交換してお金をたくさん取ろうという業者もいるようです。
一切のその必要はありませんのでご記憶ください。
また、天井裏などを確認するための点検口がないお家もありますが、あえて点検口を作成する必要もありません。
ネズミは一箇所に留まることは少ないので、点検口を費用をかけてまで作る必要性がありません。
点検口がなくても押入れ天袋部分などからも確認できますので、あえて作成することはありません。
家を安易に切断して傷をつけることはやめるべきだと考えています。
また、天井は配線が張り巡らされているため、配線を切断してしまう恐れがあり、建築知識のないものが点検口を作ることは避けるべきでしょう。
いずれにしても点検口を作成する必要性は全くありません。
■天袋

押入れの上の天袋。天袋の上が開けられるようになっていたり、開いてしまっている場合があります。
天袋がネズミの侵入経路になっていることもあります。
ネズミの糞があったりするの確認してみてください。
また天袋の壁にラットサインがついていることもあります。
天袋に荷物をたくさん詰めると、天井の板が上がってしまって隙間が開いてしまうこともありますので要注意です。
■エアコン

エアコンも壁に設置されている特性上、エアコンと壁の間に隙間があるとネズミ侵入口になります。
エアコンの両サイドの隙間が開いていないか
エアコンが壁から浮いていないかチェックしてください。
エアコンは壁に金属を打ってエアコンを引っ掛けてあります。
特に古いタイプは金属が広いものが多く、エアコンの隙間や配管に隙間が多くできてしまっています。
また、エアコンの周りの壁に黒くくすんだ汚れのようなラットサインが付いていたりもします。

ここまで詳しく紹介しているサイトは無いと思います。
なんども調査の経験を積めばプロになれるレベルです(笑)
ネズミの侵入口がわかれば今度は侵入封鎖の工事を行います。
素人の方でもできるネズミ侵入封鎖も教えます。